【名刺作成の豆知識】第27弾のテーマは、生成AIを使った名刺作成についてです。
近年、ChatGPTや Claudeといった生成AIツールを使って、名刺を作成する方が増えてきています。当社にも、AIで作成した名刺画像を印刷して欲しいというご依頼が舞い込むようになってきました。
AIで生成した名刺デザインは、ハイセンスでプロ顔負けのデザインであることが多いのですが、そのまま印刷してみると、仕上がりがイマイチになってしまうケースが少なくありません。そこで、今回はAIで名刺を作成する時の注意点や、AIで作成した名刺デザインを美しく印刷するためのコツをご紹介します。

この記事は、次のような方におすすめです。
・AIで名刺デザインを作ってみたい方
・AIで作った名刺デザインを印刷してもらいたい方
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前回の記事では、名刺デザインでやってはいけないNG例をご紹介しました。今回の記事では、AIを使った名刺作成について解説します。
AIで作成した名刺デザインの印刷が難しい4つの理由



近年、ChatGPT、Claude、GeminiといったAIを使って、名刺のデザインも簡単に作成できるようになりました。AIに好みのスタイルや記載情報を伝えれば、数分で複数の名刺デザイン案を生成してもらうことができます。高い料金を払ってデザイナーに依頼する必要がなく、トレンドを取り入れたスタイリッシュな名刺デザインからトラッドなビジネス用の名刺デザインまで、さまざまな名刺デザインを生成してもらうことができるのは、大きな魅力です。
当社にもAIで作成した名刺を印刷して欲しいというご依頼が、多く寄せられています。しかし、AIが出力した名刺デザイン画像をそのまま印刷するのは難しいのです。

ChatGPTを使って名刺デザインを作ってみました。印刷してもらうことは可能でしょうか?

AIで作った名刺デザインは、そのまま印刷すると文字が潰れたり色味がズレたりして、ビジネス名刺として使えないケースが多いのです。AIで生成した名刺デザインを印刷するのが難しい理由を解説します。
サイズや比率が違う
生成AIで作成された名刺デザインは、名刺のサイズや比率が間違っていることが少なくありません。一般的に日本で使われている標準サイズの名刺は、4号サイズの「55mm×91mm」です。多くの企業やビジネスシーンで採用されており、名刺入れや名刺用のファイルなども、標準サイズが基準になっています。
このサイズが2~3mmズレているだけでも、受け取った方に違和感を抱かせてしまい、「プロフェッショナルさに欠ける名刺」という印象を与えます。縦横の比率がズレた画像を標準サイズの比率に合わせて印刷しようとすると、文字やイラストが縦横が不自然に引き伸ばされて仕上がりが悪くなります。
さらに、「55mm×91mm」で画像を作成するよう指定したとしても、塗り足しや文字切れにも配慮する必要があります。通常の名刺の印刷データでは、仕上がり線の外側3mm程に塗り足し線を、仕上がり線の内側3mm程に印刷保障線を設けています。この配慮がないと、名刺を仕上がり線に合わせて裁断する際のわずかなズレにより、紙面の端にわずかな余白部分が出たり、大切な文字情報が切れて読めなくなったりします。
AIで生成された画像では、塗り足しや文字切れまで配慮されていないケースがほとんどです。
文字が潰れやすい
画面では、はっきりときれいに見えた文字が、印刷すると文字が不鮮明で読みにくいことがあります。その理由は、AIが生成した名刺デザインがJPEGやPNGといったファイルで出力されるからです。
どちらのファイル形式も、ピクセルという色のついた細かい点で画像を表す「ラスターデータ」です。 電話番号、住所、メールアドレスなどの連絡先情報は、フォントサイズが8~10程度であることが多く、そんな小さな文字をピクセルで印刷しようとすると、文字の細かな部分が潰れて読めなくなってしまいます。
文字や画像が立体的になっている
画像生成AIで作った名刺デザインでは、文字や画像が立体風になりやすい傾向があります。この現象も、文字が潰れやすい理由と同じくファイル形式に起因しており、文字や画像をピクセルで表現するために、文字の下側や外側に陰影やエンボス感が出てしまうからです。
また、AIの画風として立体感のあるデザインが多いのも、原因の一つです。プロっぽい凝ったデザインや高級感を出すために、AIの画像生成ではドロップシャドウ、アウトライン、エンボスなどの加工を多用する傾向があります。立体的な文字や画像は、デジタル画面で見る分には美しく映えますが、印刷すると文字や画像の輪郭がぼやけてしまう原因になります。
色がくすんで見える
AIでデザインされた名刺を印刷すると、画面上の色と印刷された色味が異なってしまうことがあります。特にビビッドな蛍光色、鮮やかな緑、ピンク、オレンジ、紫などは、印刷してみるとトーンが落ちて、くすんだ色に見えることが多いです。
この理由は、パソコンの画面と実際の印刷に使われる色の仕組みの違いによります。パソコン画面は赤・緑・青の光で色を表現するRGB、印刷の色はシアン・マゼンタ・イエロー・黒の4色のインクの色で表現するCMYKという仕組みを使っています。AIで生成された画像はRGBで表現されているため、CMYKに変換して出力する時に、全体的にくすんだ色になってしまうのです。
AIで生成した名刺デザインをきれいに印刷する対策方法



AIで生成した名刺デザインと美しい印刷の両方を実現するためには、AI画像をそのまま印刷するのではなく、ひと手間かけて印刷向けのデータに作り直す必要があります。ここからは、AI名刺を美しく印刷するコツをご紹介します。
印刷を意識したプロンプトを作成する
生成AIで思い通りの結果を得るためには、必要条件を明確にしたプロンプトを作成することが重要です。多くの人は、名刺デザイン案を生成してもらう際に、業種や職種、デザインの雰囲気、色やフォントの指定、記載情報など、デザイン面の条件を中心に考えがちですが、印刷を意識した条件も含めたプロンプトを作成することが大切です。
印刷を意識した条件
‐名刺のサイズは横91×縦55mm
‐塗り足しを含めたの全体サイズは横97×縦61mm
‐背景を全面に配置する場合は、仕上がり線の外側3mmまで背景を伸ばす
‐重要な文字や情報は端から3mm以上内側に収める
‐フォントサイズは最低でも6ポイント以上にする
背景と文字を分離させる
AIで複数のデザイン案を生成し、フォントや色の組み合わせなど気に入ったデザイン案が作成できたら、いったん背景と文字を分離させます。会社名、氏名、連絡先などの文字情報、QRコードやカンパニーロゴなど、元の画像データがある要素を全て取り除くプロンプトを出し、AIに背景のみの画像を再生成してもらいます。
文字情報を配置し直す
背景のみで生成した画像情報をCanvaやIllustratorなど、ベクターデータが使えるグラフィックデザインツールに取り込みます。ベクターデータとは、点、線、曲線を数式(計算)で記録する画像データのことで、ラスターデータとは違い、拡大・縮小しても画質が落ちないのが特徴です。最初に生成した文字情報入りのデザイン案を参考に、会社名、氏名、肩書、連絡先情報、QRコード、カンパニーロゴなどを配置し直します。
背景画像の上に文字を再配置することで、文字が鮮明に印刷されるだけでなく、編集や再利用が可能な「使える」デザインデータとなります。
色味の違いを解消するコツ
AIで生成したRGBカラーの画像は、印刷用のCMYKに変換すると全体的にくすんだ暗い色になります。プロンプトの段階から、印刷した時にトーンが落ちてくすみやすくなる蛍光色、鮮やかな色は避けるように指定しましょう。くすみにくく、名刺として印刷した時に美しく見えるのは、白、黒、紺、赤などのはっきりとした色合いです。また、グラデーションも印刷時にうまく再現できない可能性が高いため、避けるのが無難です。
デザインツールにAIで生成したデザインを取り入れた後に、画面用のRGBから印刷用のCMYKへカラーモードを変換します。必要に応じて色調補正を行うことで、思い通りの色味で印刷できるようになります。
生成AIで作った名刺の印刷なら「博多広告社」へ
生成AIで作った名刺デザインを美しく印刷するには、印刷できる形へデータを作り直す必要があります。印刷を意識したプロンプト、ChatGPTとCanvaを兼用して背景と文字を分離して再構築する工程、RGBからCMYKへカラーモードを変更し調整するなど、ひと手間かけることが大切です。
AI生成画像をそのまま利用するのではなく、ひと手間かけて「使える」デザインファイルに作り直すことで、AIのハイセンスなデザインと美しい印刷の両方を実現できます。CanvaはAIと融合して更に進化していっています。パソコンに慣れている人であれば操作可能です。
AIで生成するのはイラストやロゴだけにして、文字情報は自分で配置するのが一番きれいに仕上がる方法です。もし、ご自分でするのが難しい場合は、ロゴのみを生成して当社にご依頼ください!
AI名刺の作り直しはテンプレートプランのご利用が可能なので、費用も抑えて制作できます。ロゴ制作は最低3万~5万程度かかりますので、それだけでもお得に制作できますので、ぜひチャッピーでチャレンジしてみてください。
博多を拠点とする高級用紙・特殊用紙を使った名刺の専門店「博多広告社」では、AIで生成した名刺デザインの印刷のご依頼も承っております。
まずは、生成AIデータをご提示いただき、当社で確認のうえ印刷データを作成できるかどうかの可否と、調整費用のお見積りをご連絡いたします。AI名刺のデザインを引き立てる高級紙や特殊紙も多数用意しており、発注前に印刷の仕上がりを確認する試し刷りもご依頼いただけます。ぜひ、お気軽にご相談ください。
