【名刺作成の豆知識】第7弾のテーマは、名刺デザインのトレンドについてです。
前回の記事では、デジタル化が進む現代のビジネスシーンにおける紙の名刺の重要性を解説いたしました。ビジネスを取り巻く環境は大きく変化してきている中で、名刺の役割は従来の「連絡先の伝達」から「ブランドイメージの構築」「デジタル情報への橋渡し」など広がってきています。
名刺の役割の変化を反映するように、名刺のデザインも変わりつつあります。
今回の記事では、ビジネス名刺のデザイントレンドについて解説します。ただの自己紹介ツールではなく、ビジネスの可能性を広げる名刺を作りたい方は、ぜひご一読ください。

この記事は、次のような方におすすめです。
・名刺デザインのトレンドを知りたい方
・どんなテンプレートが人気なのか知りたい方
前回の記事では、紙名刺の重要性について解説しました。今回の記事では、名刺デザインのトレンドについて詳しく解説していきます。
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ビジネス名刺のトレンド




近々、名刺を新しく作り直したいと考えています。最近はどのようなデザインが人気なのでしょうか?

名刺デザインも時代と共に進化しています!近年の名刺デザインのポイントは「シンプル」「ブランディング」「デジタル連携」の3点です。名刺デザインのトレンドについて、詳しく解説します。
名刺デザインのトレンド① シンプルでミニマルなデザイン
近年の名刺デザインの最大の特徴はシンプルでミニマルなデザインです。必要な情報を厳選して整理してレイアウトし、無駄な装飾は省いたデザインが多く、すっきりと洗練されたデザインが好まれています。
シンプルでミニマルなデザインの特徴は以下の通りです。
・白地に黒文字などシンプルな配色
・余白を十分に取ったレイアウト
・視認性の高いシンプルなフォント
・イラストや写真などのアイキャッチは最小限
シンプルでミニマルなデザインの名刺は、清潔感や信頼感が感じられ、情報処理能力が高く自己管理ができる人という印象を与えます。
名刺デザインのトレンド② ブランディングを強化するデザイン
最近のビジネスシーンでは、対面での会議や商談の前にメールやオンライン会議でのやり取りをしており、初対面ではあってもデジタルな連絡先の交換は済んでいるというケースが増えてきています。そのため、名刺の役割は単なる「連絡先の伝達手段」から、「企業や個人のアイデンティティを表現するブランディングツール」として、その比重が高まってきています。
ブランディングとは個人や企業の価値や強みを確立して、他と一線を画すための施策です。ブランディングを強化するデザインの特徴は以下の通りです。
・会社のイメージカラーを活かした配色
・会社のロゴを取り入れたデザイン
・業種や職業のイメージに合ったデザイン
・紙質や加工へのこだわり
ブランディングを意識した名刺は、一目見ただけで「どんな会社なのか」「何が強みなのか」が伝わり、相手の記憶に残りやすくなります。名刺を通じてブランディングを強化することで「選ばれる」可能性が高まり、新たなビジネスチャンスも掴みやすくなるでしょう。
名刺デザインのトレンド③ デジタル情報とのハイブリッド
名刺を連絡先の交換として使うだけでなく、相手に知ってもらいたい情報を伝えるツールとして活用するのも現在のトレンドです。名刺のデザイン性を損なわずに情報を伝えるアイデアとして、QRコードやURLを記載して会社のホームページや個人のポートフォリオサイドに誘導する、デジタルとアナログのハイブリッド化が進んでいます。
デジタル情報とのハイブリッドの例は以下の通りです。
・WebサイトやポートフォリオのURLを掲載
・スキャンで簡単に誘導できるQRコードの掲載
・ SNSのアカウントIDの掲載
表面はトラディショナルな名刺デザインで、裏面にQRコードやSNSのアカウントIDを掲載するなど、両面印刷を活用して紙の名刺からデジタル情報へ誘導するデザインが人気です。
トレンドを反映したビジネス名刺のサンプル集




名刺デザインのトレンドがよく分かりました。トレンドを反映して実際にどんな名刺が作られているか、教えてください

それでは、ビジネス名刺のサンプル集をご紹介します。
装飾を省いたシンプルでミニマルな名刺デザインサンプル
シンプルでミニマルなデザインは、清潔感や誠実感を印象付けるのに最適です。装飾を省いた文字だけのデザインなので、紙質の良さや印刷の美しさがかえって引き立ちます。シンプルでミニマルなデザイン例をご紹介します。

デザイン例①
装飾を一切省いた、シンプルな横レイアウトのデザイン例です。視認性の高いフォントを採用し、中央揃えのレイアウトですっきりとした印象です。

デザイン例②
名前と肩書は縦書き、他は横書きにしたデザイン例です。装飾がなく文字だけのシンプルなデザインながらも、縦書きと横書きのハイブリットなレイアウトが新鮮です。

デザイン例③
クラシックな印象の縦型名刺ですが、文字を横書きでレイアウトするとモダンな印象です。
カンパニーロゴを配した名刺デザインサンプル
カンパニーロゴは企業の理念、歴史、理想などを視覚化したもので、企業のブランディングで最も重要な要素です。名刺にカンパニーロゴを効果的な配置することで、ブランディングを強化できます。カンパニーロゴを取り入れたおしゃれなデザイン例をご紹介します。

デザイン例①
左上にカンパニーロゴ、右下にその他の情報を記載したデザイン例です。人の視線は自然と左上から右下へ動くため、このようなZ字の視線の流れを作ると、情報の伝達がスムーズになります。

デザイン例②
横型名刺を縦に二分し、左側に大きくカンパニーロゴを配し、その他の情報は右側に集めたデザイン例です。カンパニーロゴが大きいので、視覚的なインパクトがあります。

デザイン例③
縦型名刺でカンパニーロゴを大きく上部にレイアウトしています。肩書と名前が紙面の中央へ、住所や電話番号の連絡先は下側に寄せており、適度な余白をもたせたすっきりとしたデザインです。
カンパニーカラーを取り入れた名刺デザインサンプル
カンパニーカラーとはカンパニーロゴと同じように、企業のブランディングを高めるために有効です。赤は「エネルギッシュ」や「情熱的」、青は「信頼」や「誠実」、緑は「環境に優しい」や「安全」など、色にはそれぞれ心理的な印象があり、企業の個性や理念を表現するのに役立ちます。 ここからは、カンパニーカラーを取り入れた名刺のデザイン例をご紹介します。

デザイン例①
横型のシンプルなレイアウトですが、一番下にカンパニーカラーのリボンを取り入れたデザイン例です。カラーリボンが程よいアクセントになっています。

デザイン例②
会社名と氏名は白地に黒い文字で見やすく、住所や電話番号などの連絡先情報はカンパニーカラーのバックグラウンドに白文字で、コントラストを効かせたデザインです。

デザイン例③
縦型名刺の左端にカンパニーカラーを2色配し、右上にカンパニーロゴを配したデザイン例です。洗練された印象で、ブランディングを高めるデザインとなっています。
デジタル情報へアクセスできる名刺デザインサンプル
会社の公式ウェブサイトやポートフォリオサイトへ簡単にアクセスできるQRコードを取り入れるのが、近年のトレンドです。紙の名刺とオンライン情報を繋げることで、相手に知ってもらいたい情報を効率的に伝えることが可能になります。ここでは、QRコードを取り入れたデザインサンプルを紹介します。

デザイン例
両面印刷を活用し、裏面にQRコードとURLのみを配置することで、表面は従来の名刺としてデザイン性や視認性を重視してデザインできます。
ビジネス名刺のデザイントレンドについてのまとめ



ビジネス名刺のデザイントレンドと、人気の高いデザインサンプルをご紹介しました。
ビジネス名刺のデザイントレンド
・シンプルでミニマルなデザイン
・ブランディングを強化するデザイン
・デジタル情報とのハイブリッド
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デザインテンプレートの一覧はこちらのページをご参照ください。