名刺はオリジナルデザインで作る?テンプレートを使う?メリット・デメリットを比較

【名刺作成の豆知識】第2弾のテーマは、名刺のデザイン方法についてです。

名刺のデザインを作成する方法には、デザイナーに依頼してオリジナルデザインを作る方法と、テンプレートを利用する方法の2種類があります。テンプレートでは素早く手軽に名刺が作成できる一方、オリジナルデザインではデザイナーと相談しながら好みのデザインを追求できます。

今回の記事では、オリジナルデザインとテンプレート利用の違いについて解説します。どちらの方法にもメリットとデメリットがあるので、両方を知った上でベストな方法を選んでください。

スタッフM

この記事は、次のような方におすすめです。
・名刺を初めて作成する方
・テンプレートを使うかオリジナルデザインで作るか迷っている方

前回の記事では、高級感のある名刺作成について解説しました。今回の記事では、名刺のデザイン方法について詳しく解説します。

用紙選びのポイント
高級感のある名刺を作成するには?用紙選びから印刷までのポイントを解説

デザイナーに依頼して一から作成する「オリジナルデザイン」

オリジナルデザインでは、プロのデザイナーに相談しながら、名刺を構成する全てのパーツやレイアウトを一から決めていきます。名刺用紙の選択、色やフォント選び、ロゴやテキストの配置、レイアウトの細かな調整、印刷方法などを細かく決め、クライアントのイメージにあった唯一無二のオリジナルのデザインを作成できるのが魅力です。

オリジナルデザインでの名刺作成のフロー

1.デザイナーとの初期の打ち合わせ/ヒアリング
まず、名刺を作成するにあたって必要な情報やアイデアをデザイナーと確認します。会社の理念や業種、ターゲット層などを総合的に考慮して、名刺のコンセプトやデザインの方向性を決めます。「クライアントに信頼感を与えられる名刺」、「おしゃれでスタイリッシュな名刺」、「高級感のある名刺」など、イメージを共有します。
また、氏名、役職名、会社名、ロゴ、連絡先、QRコードなど、名刺に掲載したい情報を明確にします。
2.リサーチ
ヒアリングの内容に基づいて、名刺用紙、納期、値段などを調べます。同業種の名刺やイメージに近いデザイン例を、クライアントに提示する場合もあります。
3.ドラフトの作成
ヒアリングとリサーチをもとに、候補となるドラフト案を複数作成して、クライアントに提示します。
4.最終案を決定
クライアントからのフィードバックをもとにドラフト案を調整し、最終案を決定します。クライアントの要望を聞きながら、修正を重ねデザインの細部を決めていきます。
5.最終デザインを確定、印刷へ
デザインの最終確認を終えたら、印刷用のファイルを作成します。

オリジナルデザインのメリット

・会社や店舗のブランドイメージにマッチした名刺を作成できる
オリジナルデザインでは、企業理念や提供するサービスを反映したデザインが作成できます。名刺デザインを通してブランディングを強化することも可能で、他社との差別化も図れます。

・自由にデザインできる
オリジナルデザインは、白紙の状態から全てのパーツやレイアウトを決めていくことができます。顔写真を入れたい、ロゴを大きく透かし入れたい、カンパニーカラーを使いたいなど、クライアントのニーズに合わせて柔軟なデザインが可能です。

・満足度が高い
オリジナルデザインでは、デザイナーとクライアントが初期のヒアリングから最終デザインの確定まで、綿密にやり取りをしながら修正を重ねてデザインを決定します。クライアントの要望を100%反映したデザインを作れるため、仕上がった名刺への満足度が高くなります。一度作った名刺を長く気に入って使い続けられるのは、オリジナルデザインの大きな魅力です。

オリジナルデザインのデメリット

・コストが高くつく
オリジナルデザインは、デザイナーを雇う必要があるため、当然ながらデザイン料が発生します。打ち合わせや修正に時間がかかるため、既にできあがっているテンプレートデザインを選ぶよりも、制作コストが高くなってしまいます。

・作成に時間がかかる
オリジナルデザインでは、デザイナーとクライアントが何回も打ち合わせをしながら、最終デザインができあがります。場合によっては複数回修正が必要になることもあり、デザインが決まるまでの制作期間は、選ぶだけのデザインテンプレートに比べると時間がかかります。短期間で名刺を作成したい方には、オリジナルデザインは向いていません。

・クライアント側の心構えも重要
名刺を作成する目的や伝えたいイメージが曖昧なまま依頼されても、デザイナーは適切な提案をするのが難しくなってしまいます。また、デザイン案に対するフィードバックが欠けていたり、要望を適切に伝えられなかったりすると、最終的なデザインに納得がいかない場合もあります。クライアント側はデザイナーに丸投げするのではなく、デザイナーとイメージや情報を共有すること、コミュニケーションをしっかり取ることなど、心構えをしておくことが重要です。

既存のデザインから選ぶ「テンプレート」

テンプレートを使った名刺作成のフロー

1.テンプレートをチェック
名刺作成会社が用意しているテンプレートを閲覧します。テンプレートはロゴ入り・ロゴなし、横型・縦型、モダン、スタイリッシュ、クラシックなど、さまざまなジャンルに分かれています。気になるテンプレートをいくつか、候補としてチェックしておきましょう。
2.テンプレートを選択
いくつかの候補の中から、名刺で伝えたい印象や業種に合ったテンプレートを選びます。同一のデザインでも、アクセントカラーやアイキャッチを選べるものもあるので、どのテンプレートが一番自分の抱いているイメージに近いかを考えて、最終候補を選びましょう。
3.掲載情報を入力する
テンプレートが決まったら、氏名、肩書、会社名、連絡先などの必要な情報を入力します。
4.最終確認、発注へ
発注する前に、正しいテンプレートを選択しているか入力内容に間違いがないかを確認しましょう。デザインの最終確認を終えたら、名刺を発注できます。

テンプレートのメリット

・デザイン料無料でプロのデザインの名刺が作れる
オリジナルデザインではプロのデザイナーに名刺デザインを作成してもらいますが、テンプレートを利用する場合、デザイナーに依頼する必要はありません。テンプレートも元はと言えば、プロのデザイナーが作成した名刺デザインで、情報の読みやすさや視覚的なバランスを意識して作られています。デザイナーを雇わずにデザイン料無料で、プロのデザインを使った名刺を作成できるのは、テンプレート利用の大きな強みです。

・デザインの変更が簡単
掲載内容に変更がある場合や、新しいデザインで名刺を作りたい場合、テンプレートなら簡単に変更可能です。また、横型と縦型を100部ずつ、ロゴ入りとロゴなしを100部ずつなど、複数のバージョンを小ロットで注文することも可能です。

・納期が早い
名刺のテンプレートを利用する場合、デザイン制作に要する日数を節約できるため、オリジナルデザインに比べると納品までの期間が短くなります。納期はサービスや印刷会社によって異なりますが、デザインの提案から印刷、納品まで、通常納期で数営業日、特急対応をしている印刷会社なら即日や翌日納品も可能です。

テンプレートのデメリット

・独自性に欠ける
テンプレートはさまざまな業種の会社が使えるように、ベーシックなデザインが中心になりがちです。社風や業種に100%マッチしたデザインを探すのは難しく、受け取った人の印象に残るような名刺にはなりにくい可能性があります。また、他の会社が同じテンプレートで名刺を作る可能性もあります。個性的なデザイン、凝ったデザインを求めている人には、テンプレートは向いていないでしょう。

・フォントや色使いの制限
テンプレートで作成する場合、フォントやカラーの選択肢が限られてしまうことが多いです。カンパニーカラーや使いたい特定のフォントがあっても、テンプレート使用では選べないこともあります。

・デザインクオリティに問題がある場合も
名刺作成会社の多くが無料のテンプレートを用意していますが、中にはテンプレートの数こそ多いものの、各テンプレートのデザインクオリティはイマイチという会社も少なくありません。名刺のデザインは、ロゴの大きさや配置、フォントの大きさ、情報のまとめ方、文字の整列、各パーツのレイアウト、適度な余白など、さまざまな要素が複雑に組み合わさって生み出されます。テンプレートを利用する場合は、クオリティの高いものを選ぶことが大切です。

名刺のデザイン方法のまとめ

名刺のデザインを作る方法について、オリジナルデザインとテンプレートのメリットとデメリットを比較してみました。

オリジナルデザインによる名刺作成

オリジナルデザインのメリット
・会社や店舗のブランドイメージにマッチした名刺を作成できる
・自由にデザインできる
・満足度が高い

オリジナルデザインのデメリット
・コストが高くつく
・作成に時間がかかる
・クライアント側の心構えも重要

テンプレート利用による名刺作成

テンプレートのメリット
・デザイン料無料でプロのデザインの名刺が作れる
・デザインの変更が簡単
・納期が早い

テンプレートのデメリット
・独自性に欠ける
・フォントや色使いの制限
・デザインクオリティに問題がある場合も

スタッフM

2つの方法のメリットとデメリットを比較した上で、自分に合った方法を選んでくださいね。

高級名刺の専門店「博多広告社」では、デザイナーによるオリジナルデザインでの名刺作成はもちろん、ハイクオリティと定評のあるデザインテンプレートの数々をご用意しております。

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テンプレート利用でも、質の高い名刺用紙を選んで美しく印刷すれば、オリジナルデザインに劣らぬ高級感のある名刺を作成することも可能です。高級名刺作成の経験が豊富なスタッフが、デザイン作成やテンプレートの選択はもちろん、用紙や印刷方法の選択もお手伝いします。時間をかけてこだわりの名刺を作成したい方、予算を抑えて高級名刺を注文したい方、短納期で高いクオリティの名刺を作成したい方は、ぜひお問い合わせください。