【名刺作成の豆知識】第3弾のテーマは、名刺の印刷方法についてです。
ビジネスシーンで欠かせない名刺ですが、最近では自宅のプリンターやコンビニにあるコピー機で名刺を印刷できるアプリやサービスも増えてきています。
「自宅やコンビニで印刷できるのなら、わざわざ業者に注文する必要がないのでは?」
と考える方もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、「自宅で印刷」、「コンビニで印刷」、「印刷業者に注文」の、3つの印刷方法のメリットとデメリットを解説します。
コスト、クオリティ、納期などを比較した上で、自分に最も適した印刷方法を選びましょう!

この記事は、次のような方におすすめです。
・名刺をどこで作成・印刷するか悩んでいる方
・名刺の印刷方法の違いを知りたい方
前回の記事では、名刺のデザイン方法について解説しました。今回の記事では、名刺の印刷方法について詳しく解説します。
名刺はオリジナルデザインで作る?テンプレートを使う?メリット・デメリットを比較
「自宅で印刷する」方法



パソコンを使って自分で名刺を作成し、自宅にあるプリンターを使って印刷する方法です。名刺の作成にはMicrosoft WordやExcelなどのソフトや、Canvaやデコプチカードなどの名刺作成アプリを使用します。ソフトやアプリは無料テンプレートを利用できるものもあり、自分好みの名刺をコストをかけずに作成できます。名刺のデザインが決まったら、自宅のプリンターで印刷します。
自宅で印刷するメリット
・コストを抑えられる
自宅で印刷する最大のメリットは低コストです。
自前のパソコンとプリンター、無料のソフトやアプリを使えば、名刺印刷にかかるコストは紙代とインク代のみ。
デザイン料や印刷料がかからないため、大幅に名刺作成コストを抑えられます。
・すぐに印刷できる
自宅での印刷なら、必要な時に必要なだけ名刺を印刷できます。
夜寝る前に「明日の午前中にミーティングがあるのに、名刺を切らしてしまった」と気づいた場合でも、自宅にいながらすぐに印刷できてしまいます。
・デザインを変更しやすい
自宅で印刷する場合、名刺のデザインから印刷まで自分で行うため、新しいテンプレートを使ったり、配色やフォントを変えたり、記載内容を編集したりなど、デザインの変更を好きなだけ行えます。
自宅で印刷するデメリット
・印刷クオリティが低い
自宅での印刷では家庭用のプリンターを使うため、印刷クオリティは業務用の印刷機に比べるとどうしても劣ります。
家庭用プリンターの多くはインクジェットタイプですが、インクジェットは発色が美しい反面、インクが滲みやすい、時間が経つと色褪せしやすいなどの欠点があります。
耐久性にも欠けるため、長期保管にも向いていません。
・印刷できる用紙が限られている
一般的な家庭用プリンターで印刷できる用紙の厚さは、最大0.25〜0.3mm程度です。
あまり厚みのある用紙を使用すると、印刷がずれたり、紙詰まりを起こしたりする可能性があります。
一般的な名刺用紙の厚みは0.25mm程度なので家庭用プリンターでも対応できますが、厚みのある用紙を使いたい場合は、自宅では印刷できないことがあります。
・自分で名刺を裁断する必要がある
カット不要のプリンター専用名刺用紙を使うケースを除いて、自宅で印刷した名刺は自分で裁断する必要があります。
1枚ずつサイズを合わせて切るのには時間も手間もかかります。
「コンビニで印刷する」方法



多くのコンビニではマルチコピー機が設置されており、事前に作成した名刺データから名刺を印刷することが可能です。
名刺データの作成は、自宅で印刷する時と同様に自宅のパソコンを使ったり、スマホやタブレットにアプリをダウンロードして行います。
名刺データは、マルチコピー機のコンテンツサービスを選択して印刷します。
コンビニで印刷するメリット
・スマホやタブレットから印刷できる
コンビニでの印刷では、スマホやタブレットにも対応しています。
自宅にパソコンやプリンターがない人でも、スマホやタブレットにダウンロードしたアプリを使って名刺のデザインデータを作成し、コンビニで印刷できます。
・用紙やインクを買う必要がない
コンビニで印刷する場合は、名刺印刷のためだけに用紙やインクを買う必要がありません。
ほんの数枚名刺を作りたい場合などは、用紙やインクが無駄になるのを防げます。
・外出先や出張先でも印刷できる
「外出先で急に名刺が必要になった!」という時も、名刺データさえあれば、全国どこのコンビニでも名刺の印刷が可能です。
会合に出席していて想定以上に名刺の枚数が必要になった時、出張へ名刺を持っていくのを忘れてしまった時などの緊急時に、すぐに名刺が印刷できます。
コンビニで印刷するデメリット
・印刷コストが高い
コンビニで名刺を印刷する場合、A4用紙1枚で約400円の印刷料金がかかります。
A4用紙では約10枚の名刺が作成できますが、1枚あたりの料金は40円と高めです。
・紙の選択肢が少ない
コンビニのマルチコピー機で印刷する場合、用紙の選択肢が限定されていることが多いです。
コンビニによっては専用の名刺用紙に近い紙質で印刷できますが、多くのケースでは通常のコピー用紙か光沢紙のみしか選択肢がありません。
光沢紙は写真プリント用に使われる紙なので、通常の名刺用紙とは質感がかなり異なります。
・自分で名刺を裁断する必要がある
自宅で印刷するのと同様に、コンビニで印刷した名刺も、適切な名刺サイズに自分でカットする必要があります。
1枚ずつサイズ通りにきれいに裁断するためには手間がかかるので、大量の名刺を印刷する場合には向いていないでしょう。
「印刷業者で印刷する」方法



名刺を印刷する方法として最も多いのが、名刺作成・名刺印刷を請け負っている業者へ依頼する方法です。
名刺デザインの作成は、デザイナーにオリジナルデザインを依頼する場合と、業者の用意しているテンプレートを利用する場合があります。
名刺のデザインが決まったら、印刷する用紙を選び、仕上がりのイメージに合わせた印刷方法で名刺を印刷します。
印刷業者で印刷するメリット
・印刷が美しい
名刺作成・印刷業者では、オフセット印刷機やデジタル印刷機などを使用しており、印刷の精度は家庭用プリンターやコンビニのコピー機で印刷するのに比べると各段に優れています。
写真や文字を鮮明に高精細に印刷でき、美しい名刺に仕上がります。
・大量に注文できる
自宅やコンビニでの印刷では、名刺の印刷や裁断に手間も時間もかかるため、一度に多くの名刺を作成するのは難しいでしょう。
印刷業者に依頼する場合は通常100枚単位での注文となります。
大量の名刺が必要な場合は、印刷業者に依頼するのが効率的でしょう。
・さまざまな用紙を選べる
名刺作成・印刷業者では、名刺に使える用紙を多数用意しています。
標準的な名刺用紙はもちろん、重厚感のある厚手の用紙、パール加工された光沢の美しい用紙、ザラザラや凹凸があり質感が独特の用紙、繊維やラメが漉き込まれている用紙、伝統的な手漉き和紙など、さまざまな用紙から自分好みの紙を選べます。
・特殊な印刷や加工ができる
名刺印刷を専門に行っている業者に依頼すれば、箔押し加工、エンボス加工、角丸加工、変形サイズ断裁、活版印刷などの特殊な加工や印刷技術にも対応が可能です。
通常の名刺よりもひと手間かかったこだわりの名刺が作れるので、個性的な名刺や高級感のある名刺を作りたい方にはおすすめです。
印刷業者で印刷するデメリット
・印刷コストが高い
自宅やコンビニで自分で名刺を印刷するのと比べると、印刷業者で印刷を依頼する場合はデザイン費用や版下作成費用が発生するため、印刷コストが高くなります。
また、高級な名刺用紙を使用したり特殊な加工を施したりなど、こだわりの名刺を作る場合は用紙代や加工代も加わります。
・小ロットには対応できない
多くの印刷業者では100枚単位の発注となります。
「名刺を交換する機会は少ないので、20~30枚あれば十分」という場合でも、印刷業者に依頼するなら最低100枚注文する必要があり、不要な名刺を在庫として抱えることになってしまいます。
・納品までに時間がかかる
自宅やコンビニでは必要な時にすぐ印刷できるのに比べ、印刷業者に依頼する場合は、通常注文から納品まで数日かかります。
ただし、当日や翌日納品に対応している業者もあるので、納期については各社に相談してみましょう。
名刺の印刷方法のまとめ



名刺を印刷する方法として、「自宅で印刷」「コンビニで印刷」「印刷業者に依頼」の3つの方法のメリットとデメリットを比較してみました。
最近では自宅やコンビニで名刺を印刷する方も増えてきていますが、ビジネスシーンでインパクトを与えられるこだわりの名刺を作りたい場合は、名刺作成・印刷業者に依頼することをおすすめします。
名刺作成・印刷業者は、名刺作成のプロです。
クライアントの要望をしっかり聞き取り、デザイン作成、用紙選び、印刷や加工方法の選択まで一貫して行ってくれるので、会社や個人の価値を高められるような名刺を作ることができるでしょう。
高級名刺の専門店「博多広告社」では、高級名刺作成の経験豊富なデザイナーによるオリジナルデザインでの名刺作成はもちろん、洗練されたデザインテンプレートも多数をご用意しております。
また、手漉き和紙も含めた高級感のある名刺用紙も多数取り揃えており、質感・色味・厚みなどにこだわってお選びいただけます。
高級感のある名刺でブランディング力を高めたい方やビジネスチャンスを広げたい方は、ぜひ「博多広告社」にお任せください。